HIROSIMA-CHUO ファミリークリニック広島中央

この度、ファミリークリニック広島中央の開設にあたり初代院長を拝命いたしました石原浩人と申します。私は福山市の片田舎で生まれ育ち、中学行事の社会見学で広島に来た際にその都会ぶりに圧倒され、高校は広島に来ようと決意、修道高校に進学しました。私は双子として生まれ、父方が医師家系でもあったため、祖父母や両親の「双子のどちらかが医師になってくれれば」という願いの影響も受け、よし、大学はもっと大都会の東京の医学部に、とも思いましたが、東京はその混雑ぶりに逆の意味で圧倒されてしまい(と言いますか、東京大学医学部は相当、かなり、無茶苦茶、難しい・・・)結局は広島大学医学部に進学、平成４年に卒業いたしました。

広島大学病院、三菱三原病院を経て広島大学第一内科(現消化器代謝内科)に入局し、再び広島大学病院、引き続き大学院、中電病院、広島西医療センター、安佐南区の野村病院などで内科全般、特に消化器内科を専門に三十数年間、診療してきました。
医療法人修志会は関東圏を中心に、全国的に訪問診療をメインとしたクリニックを展開しています。この度、令和７年２月に、ファミリークリニック広島中央が開設という運びになりました。

私が医師になった時代は、訪問診療というカテゴリーはそれほど重要視されておらず、患者さまに実際に病院に来院して頂いての診察、検査、投薬がメインという状況でした。もっと以前の、私の幼少期、即ち50年前は待ち時間５時間、診察５分、投薬２時間、という恐ろしい医療体制が常態化していたため、ご高齢の患者さま、ご家族さまにとってはまさに「病院に行ったら体調が悪くなる」という問題も現実として存在し問題となっていました。核家族化が指摘されて以来、日本の家族構成は著しく変化しましたが、医療技術や電子デバイスの進化(特にIT革命後)も著明であり、日本の平均寿命は世界一を更新し続けています。「人生100年時代」と言われていますが、そういう時代が将来的に現実になるのかもしれません。

訪問診療、訪問看護とは、実際に医師、看護師などの医療スタッフが御自宅に訪問し、患者さまを診察させていただくという体制で、広島県内でもかなり認知されてきている状況にあります。患者さまの多くは、主治医である医師の診察を４週間ごと、もしくは８週間ごとに受けておられると思われますが、その間にも、刻々と病態が変化してしまうケースも認められます。そういう時にこそ、我々を活用して頂きたいのです。我々は、患者さま、患者さま家族と、医療という点で密接に結びつき、主治医の先生(或いは病院)との迅速な橋渡しになりたいと考えています。
また、患者さま、患者さま家族のお気持ちは、千差万別、ケースバイケースであるという事も充分認識しており、そういった点にもなるべく配慮し、寄り添う医療を志していますので、どうぞよろしくお願いいたします。