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PSYCHIATRY / PSYCHOSOMATIC MEDICINE 精神科・心療内科

こころの病気について

うつ病とは

うつ病は脳の機能障害とされています。脳内の神経伝達物質の働きに問題が生じ、抑うつ気分、意欲の低下、食欲の低下、睡眠障害などの抑うつ症状が長時間続き、社会生活や日常生活に支障を来す疾患です。

このような症状がある場合にはご相談ください

  • 気持ちが落ち込む、ため息が増えた、朝起きられない
  • 好きな事なのに楽しめない、生き生きと感じられない
  • だるい、疲れやすい
  • やる気が起こらない、頭が回らない、うっかりミスが増えた
  • 「自分が迷惑をかけている」という思いが強い
  • ネガティブ思考になった
  • よく眠れない(寝つきが悪い、夜中に目が覚める、朝早く目が覚めてしまう)
  • 食欲がわかない、体重が落ちた
  • イライラする
  • 不安で仕方がない
  • 訳もなく涙が止まらなくなる

治療

休養

うつ病の患者さまは心身が疲弊しエネルギーが枯渇している状態です。そのため十分な休養を取り心身を休ませてあげることが重要です。当院は医師の診察により必要であると判断した場合は、休職のための診断書の発行も行っております。

薬物療法

うつ病は、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンの調節の働きの変化があると言われています。適切な抗うつ薬を選択しながら治療を行うことで、うつ症状は次第に改善していきます。患者さんの症状や度合いにより、抗うつ薬以外の薬物、例えば抗不安薬、睡眠薬、抗精神病薬、漢方などが処方されます。
抗うつ薬は飲み始めてから効果が出るまでに概ね2週間から1ヵ月程度時間がかかると言われています。すぐに効果が出るわけではありませんので、急に服薬をやめたり薬の量を増やしたりしないよう、医師の許可が出るまでは決められた用法用量で服薬を続けるようにしましょう。副作用などでご心配がある方は、担当医師にお気軽にお問い合わせください。

精神療法

うつ病の原因や自分自身の思考パターンを客観的に学びます。それにより、ストレスを感じる出来事が起こった時に自分自身で対処するため思考や行動を変えていく治療法です。当院では、将来的に臨床心理士によるカウンセリングを導入する予定です。

その他

rTMS、電気痙攣療法が有効な場合があります。当院では取り扱いはございませんが、必要な場合には連携施設にご紹介させていただきます。

適応障害

適応障害は、ストレスが原因で、気分が落ち込むなどの精神面の症状や、動悸・腹痛といった身体面の症状が現れる疾患です。治療は根本にあるストレスを除去することが第一です。例えば、原因が仕事の場合には、職場での環境調整や休職などの手立てがこれにあたります。ストレスを除去することが難しい場合も多くあり、その際には症状に合わせて抗不安薬や抗うつ薬などの薬物療法を行うことや、カウンセリングで個々の適応能力の改善を試みることがあります。当初は適応障害と診断されても、その後うつ病に進行してしまう場合があります。

双極性障害(躁うつ病)とは

双極性障害はうつ状態と躁状態(もしくは軽躁状態)を繰り返す疾患です。ときに躁状態とうつ状態が混じり合う混合状態になることもあります。最初はうつ状態で発症しやすいため、うつ病と間違われやすい傾向にあります。20代から30代前後に発症することが多いとされています。治療は気分安定薬や非定型抗精神病薬を用いることが標準的です。最近では内服薬の他に一度注射すると効果が4週間続く持効性注射剤(LAI)というお薬も利用可能になっています。規則正しい生活を送る、アルコールやカフェインを控える、十分な睡眠をとるといったことは再発予防に欠かせません。再発を繰り返しやすい疾患であるため、治療はうつ病と比較して長期間にわたることが多いです。服薬を継続することで症状を安定させ、社会復帰を目指します。抗うつ薬を使用した場合は、躁状態が引き起こされる可能性があり、注意が必要です。

統合失調症とは

幻覚や被害妄想などの症状は、統合失調症の症状として知られています。こういった症状に対しては抗精神病薬による治療が有効とされています。できるだけ早期に治療を行うことで予後の改善が期待できます。副作用を心配される方が多いですが、当院では患者様それぞれの健康状態に応じて、最も効果と副作用のバランスがよい治療を提供させていただきます。毎日お薬を飲むことにご負担を感じておられる方は、持効性注射製剤(LAI)と呼ばれる治療が適合する可能性があり、お気軽にご相談ください。LAIは月に1回(薬剤によっては2週間に1回)の注射により、再発や再入院の危険性を減らすことができます。また、毎日、お薬を飲む必要がなくなり、薬の飲み忘れを心配する必要がなくなることや、病気を気にせずに過ごす時間が増えるなど、さまざまな利点があります。LAIによる治療を希望される方は、医師にお問い合わせください。

不眠症とは

不眠症とは、入眠困難(寝つきが悪い)、中途覚醒(眠りが浅く途中で何度も目が覚める)、早朝覚醒(早朝に目覚めて二度寝ができない)など睡眠に問題があり、そのために日中に倦怠感、意欲低下、集中力低下、食欲低下などの不調が出現する病気です。一般成人の30%か~40%が何かしらの不眠症状を有しており、女性に多いことが知られています。不眠症状のある方のうち、慢性不眠症は成人の約10%にみられ、その原因はストレス、精神疾患、神経疾患、アルコール、薬剤の副作用など多岐に渡ります。加齢とともに不眠症状は増加し、60歳以上では半数以上の方で認められます。不眠症は特殊な病気ではありません。よくある病気のため、日本では成人の5%が不眠のための睡眠薬を服用しています。

不眠症の治療は、まずは非薬物療法を行うことが推奨されています。不適切な睡眠習慣や対処法を見直すことが大切です。朝日を浴びる、運動する、昼寝をしない、アルコールやカフェイン、ニコチンなど脳に作用する物質を控えるなど、毎日の行動習慣を変えることで、体内時計や体調が整い、徐々に質のよい睡眠が得られるようになります。また、ベッド周囲の環境調整や、ストレスを溜めない工夫も重要とされています。

現在、最も多く用いられているのは睡眠薬による治療です。不眠のタイプによって、超短時間型・短時間型・中間型・長時間型など適切な睡眠薬を選択します。依存性や認知症が心配な方も多くおられますが、最近では依存性や認知機能障害の危険性が少ない睡眠薬の処方が可能となっています。睡眠薬以外には、漢方薬の他、抗うつ薬や抗精神病薬の一部に鎮静作用を有するものがあり、不眠症の治療に用いる場合があります。
最近ではドラッグストアで購入できる市販の睡眠薬が存在しますが、これはアレルギー薬の副作用(眠気)を利用したものであり、不眠症に対する治療効果は確かめられておりません。欧米では不眠に対する認知行動療法が推奨されていますが、わが国では医療保険が適用されず、治療を提供できる医療施設は多くありません。

当院では、患者様の不眠になる背景をしっかりと評価し、適切な不眠症治療を行います。不眠でお困りの方は、お気軽に医師にご相談ください。

睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(SAS:sleep apnea syndrome)とは、眠っている間に呼吸が止まったり、低呼吸を起こす病気のことです。この呼吸状態を起こすことで十分な睡眠が得られず、朝起きてもすっきりしない、疲れが取れない、日中の眠気や倦怠感、集中力の低下、仕事の効率低下などを起こし、社会生活にも影響を及ぼすようになります。
睡眠時無呼吸症候群は、生活習慣病や肥満を合併することが多く、治療をせずに放置してしまうと、交通事故、高血圧や糖尿病、心疾患や脳卒中などを招く確率が高くなります。また重症の方の場合には、治療を行わないことで突然死につながることもあるとされています。
お仕事はもちろん、日常生活にも影響が出てしまうことや、無呼吸による低酸素により低酸素脳症をきたすと、脳へのダメージも引き起こされます。そのため、睡眠時無呼吸症候群を放置することは望ましくなく、なるべく早期に治療を行う必要があります。

検査について

上記のような症状に心あたりのある方は、ご自宅で実施ができる睡眠時無呼吸症候群の「簡易検査(PG検査)」をお勧めしております。お貸出しする専用機器を使っていただき、ご自宅で検査を行い当院でデータを解析します。検査内容は、口と鼻に呼吸センサー、指に血中酸素濃度を調べるセンサーを取付け、一晩就寝しながら検査を行います。時間当たり10秒以上の無呼吸・低呼吸が何回生じているかと同時に、血中酸素濃度の低下が起こっているかどうかを調べます。
簡易検査で呼吸障害の程度(AHI)が40以上の場合、CPAP療法の対象となります。AHIが40未満の場合、保険診療上、さらに精密な検査(PSG検査)を行う必要があります。PSG検査は入院による検査を行う医療機関が多くなっておりますが、当院では入院でなく外来での検査が可能です。PSG検査の結果、AHIが20以上の場合にはCPAP療法の適応となります。

睡眠時無呼吸症候群宅配サービスの流れ

Step 1

患者様が医師にご相談

日中の眠気やいびき等のご相談後、必要な場合に検査依頼

Step 2

お電話での打ち合わせ

検査説明、検査機器セットの 受け取りについて、患者様へ業者よりお電話いたします。

Step 3

検査機器セットの受け取り、検査開始

検査はその日の晩に行うようにしてください。また、装着方法等のご不明点は、所定の業者へお問い合わせください。

Step 4

検査機器のご返却 (郵送)

検査終了後、同封の封筒と着払い伝票をご使用し、営業所へご返送ください。

Step 5

検査データ解析 医療機関に結果

Step 6

担当医師より検査結果に基づく診断

治療方法について

睡眠時無呼吸症候群はCPAP療法(Continuous Positive Airway Pressure=経鼻的持続腸圧呼吸療法 通称シーパップ)が主な治療方法となります。鼻から装着したマスクから圧力を加えた空気を送り込み、一定の圧力を気道にかけ、気道の閉塞を取り除く治療法です。睡眠時無呼吸症候群の根治的な治療は、体重の減量しかないと言われています。CPAP療法は睡眠時無呼吸症候群における、中等症から重症の方に効果的な治療と言われています。

外来受診をご希望の方へ

初めての方へ

受診に当たって

当院は完全予約制(空き枠あれば当日予約可)となっております。初診の方はお電話にてご予約をお願いいたします。
一部治療薬(コンサータ、リタリン等)は当院では対応しておりません。
高校生以下の患者様は専門性の観点から対応しておりません。
妊娠中、および妊娠の可能性がある方は、必ずお申し出ください。

初診時にお持ちいただくもの

  • 健康保険証
  • 精神障害者保健福祉手帳(お持ちの方)
  • 自立支援医療受給者証(お持ちの方)
  • お薬手帳(お持ちの方)
  • 紹介状もしくは診療情報提供書(お持ちの方)
  • 検査結果(他院や検診で受けた方)
  • 「当院の診察券」・「健康保険証」は受診の都度、お持ちください

受診の流れ

まずはお電話でお問い合わせください。

Step 1

ご予約

初診の方はお電話にてご予約をお願いいたします。

Step 2

ご来院

健康保険証、現在通院中の方は紹介状をお持ちください。
初診の方は、問診票にご記入をしていただく時間がございますので、予約時間の15分位前にご来院ください。

Step 3

診察

症状をお聞きし、治療についてご説明いたします。
個々の症状に応じて検査をご案内させていただく場合があります。
必要であると判断した場合(例:適応障害、抑うつ状態など)は、休職のための診断書を発行します。

Step 4

次回のご予約

症状によっては、何度か来院して頂くことが必要になります。
診察終了後に次回のご予約をお願いします。

当院で診察できるかどうか、迷った場合

次に挙げる疾患は、当院で診察可能です。

迷われた場合、お電話にてお問い合わせください。

うつ病/双極性障害(躁うつ病)/気分変調症/適応障害/パニック障害/全般性不安障害/社交不安障害/強迫性障害/不眠症/睡眠時無呼吸症候群/むずむず脚症候群/月経前症候群(PMS)/自律神経失調症/認知症/注意欠陥多動性障害(ADHD)/自閉スペクトラム症(ASD)/統合失調症

訪問診療をご希望の方へ

精神科訪問診療とは

湘南こころと睡眠クリニックでは、精神疾患を専門とする訪問診療を行っております。
精神疾患や身体疾患・障害によって通院が困難な方を対象に、医師が患者様のご自宅やご入居施設まで定期的に訪問して診療を行います。
病状が安定した方や、他院で治療が継続中の方もまずはお気軽にご相談ください。

診療内容

定期的に医師や訪問スタッフがご自宅やご入居施設まで伺います。

  • 精神疾患を持ちで、通院困難な方の在宅医療>
  • 精神疾患に併存する内科疾患等の一般内科診療
  • 引きこもりや認知症で受診が難しくなった方への診療
  • お薬の処方をはじめ、必要に応じ採血などの検査を含む医療処置
  • 在宅での持効性注射製剤の管理
  • 各種書類作成(介護保険主治医意見書や公費申請書類など)
  • 発病して間もない方や急に具合が悪くなったなどの場合は、診断確定のために血液検査や画像検査などが必要な場合も多いため、まずはお近くの病院やかかりつけ医などの外来受診をご検討ください。また、発熱や意識障害、食事が十分にとれないなど身体状態が悪化している場合は、原因の検索や身体管理が必要なため、入院治療も可能な病院受診をご検討ください。

お申し込みの流れ

まずは対応している各クリニックへ、お電話もしくはお問い合わせページよりお問い合わせください。
訪問診療(在宅医療)受付クリニックと訪問エリアはこちらからご確認ください。

Step 1

専門のスタッフがご自宅までお伺いします

ご本人の症状を確認し、当院の在宅医療のシステムをご説明いたします。ご家族様に来院いただくか、ご自宅までお伺いします。入院中の場合は病院へお伺いします。同意をいただけたら、初回訪問を予定します。聞き取りや情報書類をもとに訪問診療で対応可能か担当医師と確認・調整いたします。

Step 2

初回訪問

初めてお伺いした時に、ご本人、ご家族様のご希望をお伺いし、病状や介護保険サービスを考慮して、訪問診療計画を作成します。

Step 3

定期訪問

訪問計画に沿って、定期的に訪問診療を行います。
ご都合を伺いながら調整いたしますが、曜日や時間帯が限られてしまいますことをご了承ください。

Step 4

お薬の手配

ご希望の方には、調剤薬局からご自宅までお薬を持っていき、飲み方などの指導もさせていただきます。

受付クリニック

各クリニック・事業所の概要や訪問エリアの詳細をご確認いただけます。
お問い合わせはお電話またはWebから承っております。各クリニック・事業所まで直接お問い合せください。

営業時間 平日 9:00~17:30
湘南こころと睡眠クリニック
住所
〒254-0024 神奈川県平塚市馬入本町12番17号 エクセレント湘南シーサイド1階
 
訪問エリア
平塚市、茅ケ崎市、大磯町、寒川町、伊勢原市、秦野氏、厚木市、海老名市、藤沢市、中井町、二宮町