スタッフインタビュー

医療事務として働くようになってから、患者さんやご家族だけでなく、ケアマネージャーさんや薬局の方など、多くの職種の方と関わる機会が増えました。病院勤務時代は与えられた業務をこなすことで精一杯でしたが、今は患者さん一人ひとりのために、チーム全体の視点で物事を考えられるようになりました。それぞれの専門職がどのように関わり、どんなケアプランを立てていくかを理解しながら、自分もそのチームの一員として貢献できていると感じています。全体を俯瞰する力が備わり、自分なりにベストな対応を考えられるようになったのは大きな成長です。
また、レセプト業務を通じて制度や助成金の知識が身につき、料金や公費の仕組みを患者さんやご家族に分かりやすく説明できるようになりました。看護師としての医療的な理解と、事務としての制度的な知識の両面を活かし、安心して在宅療養を続けていただけるよう支援できる力も備わってきたと思います。

病院の医療では、患者さんが退院された後の生活まではなかなかフォローできません。しかし在宅医療では、患者さんのご自宅での生活そのものを見据え、医療方針を患者さんやご家族と一緒に考えることができます。当クリニックでは、24時間365日いつでも電話がつながる体制を整えており、「夜中でも相談できて安心」「いつ電話しても誰かが応対してくれる」といった声を多くいただきます。医師や看護師だけでなく、事務スタッフも状況に応じて対応することで、患者さんやご家族の不安を少しでも早く和らげることができます。こうした「人との距離の近さ」こそ、在宅医療における医療事務の特徴であり魅力です。患者さんの生活に寄り添い、支える立場としてのやりがいを日々感じています。

修志会は、仕事と私生活を両立しやすい仕組みが整っています。夜間の出動がないこと、そして土日祝日に休むことができます。電話対応は当番制で対応しているので、お休みが確定できるため、子どもたちとの時間をしっかり確保できています。私には子どもが4人いるのですが、仕事で患者さん一人ひとりに合わせて柔軟に対応する姿勢が身についたことで、私生活でも子どもたち一人ひとりが違う個性があることを再認識し、それぞれの人間性を見て接することができるようになったと感じています。

今の仕事はとても充実しています。在宅医療の医療事務は、病院にはない点数や制度が多く、新たな学びにあふれており、得た知識は自分や家族の医療の場面でも役立つと感じています。将来的には看護師として現場に戻る可能性もあると思っています。事務の仕事で得た知識を活かし、看護・事務のどちらの立場でもフレキシブルに対応できるようになりたいです。
また、以前は「看護師は大変そうだからなりたくない」と言っていた娘たちが、私が楽しそうに働く姿を見て「看護師さんになりたい」と言ってくれるようになりました。その言葉が何よりうれしく、これからは娘たちの夢を応援したいと思っています。