スタッフインタビュー
STAFF INTERVIEW
修志会で働くスタッフの声
- 言語聴覚士
- 医療法人修志会
- りあん訪問看護ステーション
- 副所長 中野 崇史
- 在宅看護指導士・アロマセラピー1級
訪問看護の場で働こうと思ったきっかけは?
現在、言語聴覚士として訪問看護事業所で働いています。以前は訪問リハビリの仕事をしていましたが、そのときから「訪問系の仕事を全て経験したい」という思いがあり、訪問看護にも興味を持っていました。訪問リハビリと訪問看護からのリハビリでは、患者さんの重症度などに違いがあります。訪問リハビリでは比較的軽い方への対応が多い一方、訪問看護ではより重症度の高い方への支援に関わります。看護師と密に連携し、「話す」「食べる」など生きることに直結する機能を最後まで支えながら、患者さんの人生の最期まで関われることに強く惹かれたことが、訪問看護へ転身した大きなきっかけです。
事業所選びでは、長く続く施設よりも新しい環境で、立ち上げ期の経験を積みたいと考えました。埼玉県内で探す中で、設立して半年ほどの「りあん訪問看護ステーション」に出会い、「ここで一緒に成長したい」と志望しました。初の言語聴覚士として、理学療法士・作業療法士とともに新しいチームを築き上げてきました。訪問看護は、生活の場で人を支えるという実感が得られる、やりがいの大きな仕事です。
事業所選びでは、長く続く施設よりも新しい環境で、立ち上げ期の経験を積みたいと考えました。埼玉県内で探す中で、設立して半年ほどの「りあん訪問看護ステーション」に出会い、「ここで一緒に成長したい」と志望しました。初の言語聴覚士として、理学療法士・作業療法士とともに新しいチームを築き上げてきました。訪問看護は、生活の場で人を支えるという実感が得られる、やりがいの大きな仕事です。
印象に残っている患者さんのエピソードは?
「食べること」に関するエピソードが、今も強く印象に残っています。以前、100歳を超えるご高齢の患者さんが脳に障害を負われて入院され、病院ではほとんど食事が取れない状態でした。退院後、在宅で関わらせていただきましたが、年齢を考えれば本当に頑張ってリハビリを重ねてくださり、半年ほど経ったころから少しずつ食べられるものが増えてきました。最終的には、鶏の唐揚げなどの固形物まで口から食べられるようになりました。
高齢で重度の方が在宅でここまで機能を回復できることは決して多くありません。ご家族から「唐揚げを食べられたんです」というお話を伺ったときは、本当に感動しました。この経験を通して、在宅でもQOL(生活の質)を高められる可能性を強く実感しました。たとえ胃ろうを使っていても、栄養面を確保しながら、お楽しみとして「少しでも口から食べたい」という願いを支えることは、言語聴覚士としての大切な使命です。食べる喜びを取り戻す支援を通じて、人間らしい生活を取り戻すお手伝いができることに、大きなやりがいを感じています。
高齢で重度の方が在宅でここまで機能を回復できることは決して多くありません。ご家族から「唐揚げを食べられたんです」というお話を伺ったときは、本当に感動しました。この経験を通して、在宅でもQOL(生活の質)を高められる可能性を強く実感しました。たとえ胃ろうを使っていても、栄養面を確保しながら、お楽しみとして「少しでも口から食べたい」という願いを支えることは、言語聴覚士としての大切な使命です。食べる喜びを取り戻す支援を通じて、人間らしい生活を取り戻すお手伝いができることに、大きなやりがいを感じています。

言語聴覚士として訪問看護だからこそできる支援とは?
病院でのリハビリと訪問看護でのリハビリの大きな違いは、支援の焦点の当て方にあります。病院では嚥下機能や言語機能など「その人の機能」の改善が中心になりますが、訪問看護では、それに加えてQOLを高める視点が重視されます。患者さんが「自宅で自分らしく生きる」ことを支えるために、機能改善だけでなく、生活環境そのものを整える支援が欠かせません。環境を整えることや他のサポートを組み合わせることで、生活全体をより良くしながら機能も向上させていくことを目指します。
特に「食べること」の支援では、この環境介入が非常に重要です。病院のように栄養科が食形態を管理してくれるわけではなく、多くの場合はご家族が調理を担います。そのため「柔らかめの食形態で」とお伝えしても、具体的な調理方法が分からず、結果的に誤嚥リスクが高まってしまうケースもあります。
私たち言語聴覚士は、患者さんご本人やご家族の「食べたい」「食べさせたい」という希望と安全とのバランスを、一つ一つ見極めていく必要があります。ご家族にも具体的な調理の工夫や食形態の基準をお伝えし、安全で楽しい食事時間を実現できるよう支援します。病院では難しい「生活環境に即した支援」ができることこそ、訪問看護ならではの強みだと感じています。
特に「食べること」の支援では、この環境介入が非常に重要です。病院のように栄養科が食形態を管理してくれるわけではなく、多くの場合はご家族が調理を担います。そのため「柔らかめの食形態で」とお伝えしても、具体的な調理方法が分からず、結果的に誤嚥リスクが高まってしまうケースもあります。
私たち言語聴覚士は、患者さんご本人やご家族の「食べたい」「食べさせたい」という希望と安全とのバランスを、一つ一つ見極めていく必要があります。ご家族にも具体的な調理の工夫や食形態の基準をお伝えし、安全で楽しい食事時間を実現できるよう支援します。病院では難しい「生活環境に即した支援」ができることこそ、訪問看護ならではの強みだと感じています。
訪問看護に携わってから、成長したと感じることは?
訪問看護に入ってから最も成長したと感じるのは、自分の専門職以外の視点が持てるようになったことです。りあん訪問看護ステーションに入職してからは、多職種で患者さんについて話し合う機会が非常に多く、その中で多くの気づきを得ました。
「看護師さんはこういう視点で患者さんを見ているんだな」「訪問看護の理学療法士はこのようなアプローチで運動面を支えているんだ」といった発見が日々あります。修志会では分業ではなく、チーム全体で患者さんを支えるという姿勢が根づいており、それぞれの専門性を尊重しながらも、互いに学び合える環境があります。このチームアプローチを通して、自分の専門分野を超えた広い視野で患者さんを見られるようになったことが、私にとって最も大きな成長です。
「看護師さんはこういう視点で患者さんを見ているんだな」「訪問看護の理学療法士はこのようなアプローチで運動面を支えているんだ」といった発見が日々あります。修志会では分業ではなく、チーム全体で患者さんを支えるという姿勢が根づいており、それぞれの専門性を尊重しながらも、互いに学び合える環境があります。このチームアプローチを通して、自分の専門分野を超えた広い視野で患者さんを見られるようになったことが、私にとって最も大きな成長です。

今後チャレンジしたいことや目標は?
今後は、チーム全体のケアの質をさらに高めていくことに挑戦したいと考えています。特に在宅における「食事の提供方法」や「介助の仕方」「嚥下リハビリの実践」など、言語聴覚士としての専門的な知見をチーム全体で共有し、より深めていきたいと思っています。
「りあん訪問看護ステーション」には、看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士と多職種がそろっており、それぞれの専門性を活かして連携できる環境があります。互いに相談し合いながら、より質の高いケアとサポートを提供できる体制づくりを目指しています。
また修志会グループには、クリニックや訪問看護、さらに小児訪問看護を担う「母子・小児訪問看護ステーション オリーブエイド」など、幅広い分野の事業所があります。希望に応じて多様な現場を経験できることも大きな魅力です。今後はこのグループの連携を活かし、より多角的な視点から訪問診療に貢献していきたいと考えています。
「りあん訪問看護ステーション」には、看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士と多職種がそろっており、それぞれの専門性を活かして連携できる環境があります。互いに相談し合いながら、より質の高いケアとサポートを提供できる体制づくりを目指しています。
また修志会グループには、クリニックや訪問看護、さらに小児訪問看護を担う「母子・小児訪問看護ステーション オリーブエイド」など、幅広い分野の事業所があります。希望に応じて多様な現場を経験できることも大きな魅力です。今後はこのグループの連携を活かし、より多角的な視点から訪問診療に貢献していきたいと考えています。
言語聴覚士として働く場所を探している方へのメッセージ
言語聴覚士として働く場所を探している方の多くは、在宅医療に対して「どんな現場なのだろう」「病院のような設備がない中で本当にできるのか」といった不安を抱えていると思います。実際、私自身も訪問リハビリを始める前は、具体的なイメージがほとんど持てませんでした。
しかし、実際に飛び込んでみると、その不安はすぐに解消されます。在宅医療では、患者さんやご家族が長年かけて築いてきた生活の場に寄り添い、その人にとって何が必要か、どうすればより良い暮らしにつながるかを一緒に考えるおもしろさがあります。病院では得られない、生活そのものを支えるやりがいがここにはあります。
訪問の現場で働くリハビリ職はまだ少ないのが現状ですが、修志会ではクリニックや訪問看護、小児訪問看護など多様な分野が連携しており、幅広い専門職と関われる環境があります。多職種の中で学び合いながら、自分の専門性をより深めていける職場です。不安よりも、まずは一歩。生活の場でリハビリの可能性を広げていきたい方に、ぜひ挑戦してほしいと思います。
しかし、実際に飛び込んでみると、その不安はすぐに解消されます。在宅医療では、患者さんやご家族が長年かけて築いてきた生活の場に寄り添い、その人にとって何が必要か、どうすればより良い暮らしにつながるかを一緒に考えるおもしろさがあります。病院では得られない、生活そのものを支えるやりがいがここにはあります。
訪問の現場で働くリハビリ職はまだ少ないのが現状ですが、修志会ではクリニックや訪問看護、小児訪問看護など多様な分野が連携しており、幅広い専門職と関われる環境があります。多職種の中で学び合いながら、自分の専門性をより深めていける職場です。不安よりも、まずは一歩。生活の場でリハビリの可能性を広げていきたい方に、ぜひ挑戦してほしいと思います。

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